今日から始まりました、保健室あんしんプロジェクトの第2弾。
第1弾では、110冊の絵本『うつ病編』を小中学校へ届けました。その振り返り、変更点と意図についてまとめました。
【プロジェクトの参加方法】
→前回の5コースから、3コースとシンプルになりました。
「届ける」役割を担うコース(前回のBコース)は、今回はありませんm(_ _)m 期待されていたみなさまには申し訳ありません。好評いただいたコースだったのですが・・・学校マッチングや運用方法の改良が必要なためです。
【絵本の広がりマップ】
第1弾の届け先をマップで可視化しました。
届いている都道府県が22/47。(学校選定にあたって、生徒数の多い学校、関東圏の追跡しやすい学校を選択したことも地域の偏りの要因です)
まだ半分以上のところが白いままです。ぜひご指定ください。
【アンケートと電話追跡(一部の学校)から】
・小学校では、先生方が読む素材として活用している、生徒への活用は、慎重に考えていることが多い
・中学校の方が小学校よりも、生徒も手に取れるコーナーに置いて、活用してもらっている場合が多い
→今回の対象絵本は統合失調症編、先生が生徒と読むという状況は、(うつ病編よりもさらに)一般的ではないと考え、「大人(教員)向け」であると説明。病気の解説パートがあり、病気について身近に知っていただく機会に
→絵本だけでなく、保健室でも誰でも使いやすいリーフレット(今回は簡単リラックス)を同封し、関心を持っていただける可能性が少しでも高くなるように工夫
・アンケート自体の回収率は低く、フォローアップの方法は要検討
→項目を見直しウェブでの回答も可能に(*part.2ではウェブ回答は実施できず次回への持ち越し課題です)。電話追跡や個別の聴き取りなども組み込むなど継続課題。まだまだ現場の声をひろいきれていない
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もともと絵本を知っていた、という先生は1割にも満たなかったです。まず知ってもらうためには、今回のプロジェクトも含めて、積極的に働きかける意義があると思いました。
埼玉県内では、養護教諭向けの研修会でチラシの設置をお願いして、置いていただいています。雑誌や広報紙への寄稿、セミナーなども、少しずつ増えています。保健室プロジェクトと並行して、いろいろな角度から、啓発をすすめています。
そして、この絵本はひとつの支援ツールで、子どもの数だけ個別性があるので、いろんなツール、選択肢が増えることも必要だと思っています。
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プロジェクトへのみなさんのご参加をお待ちしています!