ビジョンと団体概要

精神障がいをかかえた親と家族、その“子ども”を応援しています

『ぷるすあるは』は、精神科の看護師、細尾ちあきと、医師で代表の北野陽子を中心としたプロジェクトチームです。
心理教育絵本の制作のために2012年に立ち上げた「プルスアルハ」を発展させて、2015年にNPO法人を設立しました。
さまざまな事情の中で、がんばっている子どもたちを、絵本やウェブサイトなどを通して応援しています。

目次

ミッション

情報コンテンツの力で、精神障がいを抱えた親とその「子ども」へ安心と希望を届けること

ビジョン

精神障がいを抱えた親とその「子ども」が、まわりの大人からサポートされ、安心と希望を持って生活できる社会

お父さんがうつ病、お母さんがアルコール依存症など、親が精神障がいを抱えたとき*、その子どもたちへの支援は、日本ではこれまでほとんど取り組まれてきませんでした。
親の状態について、子どもに対し説明もケアもないとき**、子どもは「お母さん/お父さんが具合が悪いのは自分のせいかもしれない…」「だれにも話せない、きけない」などと感じ、ひとりで悩んでいることがあります。
そんな子どもたちへメッセージを、まわりの大人の方には、具体的なケアの道筋を届けることが、私たちの活動です。

子どもがかかえる困難な状況の背景には…
病気や障がいをかかえながら子育てしている親御さんご本人、パートナー、家族へのサポートが圧倒的に不足しているという《社会の構造的な問題》
があります。

ぷるすあるはでは、子どもたちと、子どものまわりの大人の人へのメッセージを中心にすえながら、家族全体の応援につながる発信を行っていきます。

ぷるすあるはが情報を届けているところ

ひとりでも多くの大人の人が知ることで、より多くの子どもたちへ届けることができます。
みなさまのご支援が、子どもたちやその家族に安心と希望を届ける力になります。取り組みやすい方法でご支援いただけたら幸いです。

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団体概要

【団体名称】
NPO法人ぷるすあるは

【事業内容】
情報サイト「子ども情報ステーション」の運営
心理教育絵本・ツールの普及啓発
精神保健に関する普及啓発、制作事業

【所在地】
〒338-0012 さいたま市中央区大戸1-14-10-105
Tel 048-717-5639/Fax 048-717-5639

【設立年度】
法人設立 2015年6月1日
(任意団体プルスアルハ設立2012年4月16日)

【役員】
代表 北野陽子、理事 吉岡幸子、林昇平、監事 池山允浩

【アドバイザリーサポーター】
芦高聡

【制作担当】
細尾ちあき

【アドバイザー】
犬塚峰子(医師・元大正大学客員教授)
朝倉新(医師・精神保健指定医・日本精神神経医学会専門医・日本児童青年精神医学会評議員)

名前の由来・ロゴ・ゴマスキー

「ぷるすあるは」は「プラスアルファ」をもとにした造語です。少しの想像力で日々の生活に安心とhappyを、という思いをこめています。

ロゴは「つながる」がテーマです。ぐるぐる真似して描きたくなる親しみやすさと、黒のシンプルな表現とをかけあわせたデザインです。

プルスアルハ設立時より、マスコットをつとめてきた「ゴマスキー」は、チアキの手編みのあみぐるみです。シリアスなテーマを、温かく、やさしく、発信します。

design:kimura yuriko

設立メンバー

細尾 ちあき

制作[絵本・イラスト]

看護師
1974年 兵庫県生まれ

北野 陽子

代表

医師、精神保健指定医
1976年 長崎県生まれ

ごあいさつ

サイトにお越しいただきありがとうございます。
2012年、1冊の絵本『ボクのせいかも…─お母さんがうつ病になったの─』を作り上げることからプルスアルハの活動はスタートしました。
それからこれまでに、さまざまな出会いや協力があって、多くの絵本とアイテムを制作してきました。
2023年は、原作者といっしょに作り上げるイラストブックと絵本を刊行することができました。

2024年は、2015年にオープンしたWebサイト「子ども情報ステーション」のリニューアルを予定しています。絵本と並ぶ活動の柱で、2023年も70万人を超える方に活用いただいているサイトです。
より見やすく、情報にたどりつきやすくなるように。精神障がいなどをかかえた親、家族、その子どもたちにとって、誠実で役立つサイトになるように。丁寧に取り組みます。

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
子どもたちと大人のみなさんの力を信じて。

※能登半島地震により被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

20241
ぷるすあるは代表 北野陽子

2023年7月@大宮図書館での絵画展にて
『未来へゴー』というタイトルの作品です。初めて縦に並べて展示しました。
だれもが、自分なりの、ほっとすること、好きなこと、希望etc のドットを重ねていける年に…

注釈

※とりくんでいる社会課題については、サイト「子ども情報ステーション」で動画と解説で説明しています。
》『親が精神障害 子どもはどうしてんの?』(外部サイトへとびます)

*精神疾患で医療機関に通院中の人は419万人 (H29年度の統計・患者調査より)

2002年の川崎市の調査1)では、精神障害者福祉手帳を有している人の25%に、2004年の全国の患者会・当事者会に行った調査2)では対象者のうち17.5%に子どもがいました。精神障がいの親がいる子どもについての統計的な研究は日本にはなく、実態が明らかになっていませんが、たくさんの子どもが、これまで、サポートが少ない中で生活してきたと考えられます。

1)川崎市精神保健福祉ニーズ調査委員会(2003):川崎市精神保健福祉ニーズ調査報告書,財団法人神奈川県社会復帰援護会

2)精神障害者九州ネットワーク調査研究委員会(2005):精神医療ユーザーアンケート報告ユーザー1000人の現状・声,精神障害者九州ネットワーク調査研究委員会

**親の病気について65.8%は何も説明を受けていない

親が精神障がいの子どもの立場の方(既成人)34名に行ったインタビュー調査 (親&子どものサポートを考える会)より。同会では、大人になった「子ども」の立場の方の声を丁寧に集めています。子どもたちは、【何が起こっているのかわからない不安を抱え、「○○してもらえないのは私のせい?」と自分を責めたりしていた。障がいを持つ親のことについても、親の障がいのことを知りたいと思っていたし、子どもの力ではどうすることもできない親の症状を、誰かが医療に繋げて欲しいと願っていた】ことを指摘しています
(精神障がいを抱える親と暮らす子どもたちに必要な支援とは/土田幸子/親&子どものサポートを考える会/SYNODOS 2014.08.05)。2015年調査「親御さんの病気や障がいについて、どんな説明を受けたかったか、どんな言葉をかけて欲しかったかを把握するアンケート」の結果はホームページ上で公開されています。