part.3アルコール依存症編の変更点など─絵本で届ける保健室あんしんプロジェクト

part.3アルコール依存症編の変更点など─絵本で届ける保健室あんしんプロジェクト
2016年10月17日 pulusualuha

小中学校の保健室へ、絵本を届けるプロジェクト。
2016年3月にpart.1うつ病編(110冊)、8月にpart.2統合失調症編(80冊)の絵本を保健室へ届けました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます!
これまでの課題と、それをふまえたpart.3の変更点をまとめました。

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届けた絵本のその後と活用について

・養護教諭の先生からのアンケートの回収率が低く(part.2では回収2/63)、届けた絵本がどのように活用されているのか、活用されていないのかが不明です。夏に電話追跡した調査(十分な数ではありませんが)からは、郵送で届けただけでは、ほとんど活用されていない場合も少なくとも1/3程度はあると予想されました。

・有志の方の寄付で行っているプロジェクトにもかかわらず、結果を検証しきれていないことは問題点です。

・今回、アンケートの回収率が少しでもあがるように、2点改訂しました。次回も絵本を希望する場合は優先的に届けるようにして、希望をチェックできる欄を設けました(ただし、これまで届かなかった学校へ、という趣旨からは外れるため、今回のプロジェクトをふまえて再検討します)。ウェブサイトからも回答できるようにフォームを設置しました。

・それでも回収は望めない状況と考えますが…現在のぷるすあるはのマンパワー、学校へ勤務時間に電話をして養護教諭へ尋ねるという方法の課題もあり、有効な手だてがうてていません。

・「自分で届けるコース」では、協力者の方が、届け先の養護教諭や担任などの教員との接点をもちます。届けた際の反応を丁寧ご報告くださる場合もあり(ありがとうございます!)、このときのフォードバックは大切な情報です。しかし、絵本のお届け完了報告自体が少ないです。予定していたスケジュールで渡せなかった、反応が予想と違った…などの場合もあると思います。プロジェクト参加のハードルが高くならないようにしながら、個別にフォローするようにします。

・より効果的に届ける工夫として、教育委員会経由などでの届け方を考える、セミナーなどと抱き合わせる、ぷるすあるはの知名度をあげる、などの提案をいただきました。届け先の選定にも、一定の根拠とルールづくりが必要。

今回、教育関係のつながりのある小規模都市を選定し、絵本を届ける試みを行います。事前の周知と個別の聴き取りを行う予定です。地元埼玉では、今夏、養護教諭向けの機関誌に取り上げていただきました。養護教諭向けの雑誌への連載、関東圏での養護教諭向け研修、など少しずつ知名度が上がるように取りくんでいきます。

 

プロジェクトの達成度

・part.2では、目標の100冊に届きませんでした。広報に力を入れます。

 

運営面

・プロジェクトマップの掲載方法を再検討。現在は、申込時点で学校を掲載していますが、実際にはまだ届いていない学校が含まれている可能性があるためです。

・マップで記載の誤りがいくつかありご迷惑をおかけしました。データベース化して、精度をあげます。

・フォームの制約でご迷惑をおかけしました。フォームを改訂し指定できる学校数を増やし、但し書きを加えました。

・part.1で設けた「絵本を受け取って届ける」コースは、参加者の方からは好評いただいていたのですが、複雑な運用になり、現状では実施が難しいという判断をしています。

・今後、届ける冊数(桁)を増やしていくのであれば、プロジェクトの抜本的な見直しが必要。

 

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以上のように、まだまだ課題の多いプロジェクトですが…やらなければゼロ。絵本を受け取る前から絵本や活動について知っていたという人は1割程度しかなかったため、まず知ってもらうという意味では、プロジェクトとして一定の意義はあると考えています。今回のpart.3までの結果をふまえて、来年度以降のプロジェクトをさらに改良したいと思います。
ご意見、ご提案など、お問い合わせフォームから気軽にお知らせください。
長文お読みいただきありがとうございました。
プロジェクトへのご参加、拡散へのご協力をぜひよろしくお願いいたします。

ぷるすあるは

》絵本で届ける保健室あんしんプロジェクトpart.3 アルコール依存症編(10/21〜11/27)

 

※変更点まとめ

アンケートとプロジェクトへのフォードバックについて

・ご協力者へ次回のプロジェクトで優先的に絵本を届ける
・ウェブに回答フォームを設置
・届け先として指定地域を実験的に選定 個別フィードバック

申込画面、運用面

・申込フォームで1度に指定できる学校を1校→2校へ(複数校指定の入力時の負担を軽減)
・マップの管理体制を整備、自分で届けるコースは届けた報告のあった学校だけを掲載するように今後変更(現在は申込時のデータを掲載)、個別フォロー

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