第4期絵本サポーター活動レポート

第4期絵本サポーター活動レポート
2024年3月7日 pulusualuha

『絵本で届けるこどもこそだて応援プロジェクト』
『生きる冒険地図』(学苑社)『ゆるっとこそだて応援ブック』(ぷるすあるは)を、「絵本サポーター」の方を通して、子どもや親、家族へ届け、安心をひろげるプロジェクトです。


目次

・活動レポート

関連コラム
・絵本サポーターが決まりました
・募集要項
・リンク


 

第4期絵本サポーター・活動レポート

 

(南から順です)

沖縄県
宮古島圏域の子ども達

小学校の保健の先生へ絵本を持っていったところ、読ませたい子が何人かいたんです。と喜んで、知り合いの保健の先生とも共有して活用したといと話されていました。また、離島の図書館へ教育委員会を通して、寄贈することができ、手に取りやすい場所に置いてもらうことができました。
トラウマケアをされている先生にも、この本を渡す事が出来て、ぜひ活用したいとおっしゃっていた事が印象的でした。
団体から直接、個人へということはできませんでしたが、色んなかたの力添えで絵本が必要な方に届いたという事は、とても良かったと思います。
絵本サポーターに任命して下さり、ありがとうございました。


 

大分県
学校、フリースクール、地域

発達障害の子どもを持つお母さんのサークル、教育センター、フリースクール、発達障害の学習塾に寄付をし、スタッフを通じて、お母さんや子どもたちに本の紹介をしてもらった。具体的な方法が書かれていることに、スタッフの方々も子どもへの関わりのヒントになったという声をもらえた。早速絵本を紹介したい子どもがいるということで、絵本から支援に繋がったケースもあった。また、プルスアルハさんのホームページも興味深く見てくださった方もいて認知が広がったことが嬉しかった。


 

高知県
開業助産師や小児科など

2冊を1セットとして、子どもや親子と向き合い支えるお仕事の方(大学病院看護スタッフ、県立療育福祉センター外来部門看護スタッフ、高知県女性相談支援センター、高知市開業助産師、土佐市開業助産師)にお渡ししました。絵本を直接お貸しするか紹介するかスタッフ間で共有するか等々の活用方法もそれぞれの方にお任せしています。内容も確認し、とても喜んでくださいました。その方々からつながる多くの方に絵本との出会いが広がると思います。今回はこのような機会を有難うございました。


 

島根県
学校、図書館、病院の待合など

図書館へ寄贈
市内の学校へ貸出を行い様々な形で周知(教職員内での回覧、参観日での校内展示など)
メンタル不調のある母へ貸出(絵本を参考に、我が子に病気の説明をされた)


 

奈良県
地域で仲間とひろげる


 

岐阜県
シングルマザー当事者の会で シングルマザーとその子どもたちにひろげる

シングルマザーのお茶会にて、ぷるすあるはさんや絵本についてのご紹介をしました。シングルでの子育て、精神疾患を抱えての子育てでの困り事について、手助けとなる内容に共感の声が集まりました。皆さんの顔が少し緩んで、力が湧いてくる様子でした。

また、知り合いの、主任児童委員の方にも絵本をご紹介させて頂きました。「家族に、精神疾患を抱えている人の生活について、知識をあまり持っていなかったが、今後こういう視点も持って活動をしていきたい。」と嬉しい感想を頂きました。

私が予想していた以上の反響があり、ご紹介できて良かったと思います。今後も引き続ぎ、必要な方に有益な情報が届くように活動していこうと思います。合せて、社会の多くの人にも理解が深まるよう色々な機会を利用して広めていきたいです。


 

神奈川県
療養機関、学校へ

療育施設で、保護者様方が自由に手に取れるように設置。パラパラとページをめくってくださっている方も多くいらっしゃいました。普段お子さまの療育にあたっているので、なかなかタイムリーにお声がけができないのですが、張りつめていらっしゃる気持ちが少しほぐれる様子でした。今後、相談支援などの際に活用させていただく場面もありそうです。
その他、
・息子の通う中学校にて、教育コーディネーターの先生にご活用していただく。
・発達相談なども行っている小児科の医師(友人)にクリニック内で活用してもらい、さらに、療育センターの職員の方にも紹介してもらう。
・公的施設で、小さいお子さまと保護者さまが過ごすお部屋や、少し大きい子どもたち(小〜中高生)が過ごすお部屋に置いていただく。
・市の子育てヘルパーをしている友人に、子育てでつらさを抱えている方に接する際の参考にしていただけるようお渡し。
をしております。


 

東京都
フリースクールや地域にひろげる

近隣の小中学校特別支援教室の先生、PTA、フリースクール、子ども食堂、親子広場の方々にお渡ししました。みなさんまずは本の寄贈に感謝され、他の職員やスタッフで読みます、とのことでした。絵が素敵だね、というご感想もありました。


 

千葉県
居場所、子ども食堂など地域で

「生きる冒険地図」
子ども食堂や10代の居場所運営の方、子ども食堂や遊び場運営の方、子どもの居場所、ひきこもりや不登校の方の居場所、中高生の居場所へ置かせてもらっています。
「ゆるっと子育て応援ブック」
母親支援団体、シングルマザーなどの支援団体、子どもの居場所(親も多く来るので)、引きこもりや不登校の方の居場所へ置かせてもらっています。

居場所で冒険地図を開いていた親子さんが「そうそう!公衆電話の使い方教えたよね」「そうだね」「やっぱり大切なことだよね」と振り返っていました。

母親支援団体の生きづらさを抱える女性のための居場所にて。
ママさんに限らず女性単身の方も手に取ってくれているそうです。
「絵がかわいい」「ほっこりする」「力の抜き方や頼り先を知る方法がわかりやすい」などの感想をいただいています。

子ども食堂、親子の居場所にて。
子どもさんが「絵が好き!」とのこと。
親御さん「こういう本は見たことがなかったが、絵も内容もわかりやすい」と熱心に読まれていたそうです。

ご意見として
「ごちゃごちゃ感が苦手、困った時に探し出せない様な気がする」
「年齢によってはふりがなやひらがな表記があるといいかも!」というものもありました。


 

千葉県
学校で

千葉県内の小中学校でスクールカウンセラーをしております。複数校勤務しており、その全ての学校に「生きる冒険地図」と「ゆるっとこそだて応援ブック」を各1冊ずつ置かせていただいております。活用に関しては、以下の通りです。

【「生きる冒険地図」活用方法】

「生きる冒険地図」は、養護教諭に相談し日常の学校生活で子どもたちを支える保健室に置くことに致しました(相談室の開室はスクールカウンセラーが勤務する月に2~3回程度である為)。ケガや病気、心の休養の為に来室した子どもたちが心身を休める間、目に触れやすいような場所に置いてもらっています。タイトルや本のサイズ感、中のイラストや手書き文字に心惹かれて手に取る子どもたちが一定数います。
本は、スクールカウンセラーが配布している「相談室だより」や出前授業の資料(主に「ストレスマネジメント」や「SOSの出し方」に関する内容)、ぷるすあるはさんのダウンロード資料などと一緒にまとめたファイルを作成し、閲覧しやすいような工夫をしてあります。

【「生きる冒険地図」活用状況】

スクールカウンセラーに相談するということに関して、敷居が高いと感じる児童・生徒も多いのですが、絵本の存在が「相談」のハードルを下げてくれたり、「相談」の手前の段階での予防・啓蒙活動の一助となってくれています。
また、養護教諭がこの本の存在を他の先生方に周知してくださり、先生方が読んでくださっている学校もあります。

 

【「ゆるっとこそだて応援ブック」活用方法】

「ゆるっとこそだて応援ブック」は、相談に来られた保護者が手に取りやすいよう、相談室に置かせていただきました。相談室のテーブルに置いてあるのですが、表紙のデザインや「ゆるっとこそだて」というタイトルの柔らかさが、相談室の雰囲気を和らげるのに一役かってくれています。

【「ゆるっとこそだて応援ブック」活用状況】

本を手に取り中身を見る方も多く、その方の主訴に応じて内容を紹介したり補足説明したりと活用の幅は大きいです。子どもを支える保護者もまた支えられる存在であってよいことや、保護者が自分なりの子育てを模索する中で必要な情報やサポート資源を程よく活用することの大切さを伝える際に、活用させていただいております。


 

埼玉県
子どもへ、地域でひろげる

寄付先:図書館、子ども食堂、地域活動センター、社会福祉協議会
絵本をたくさんの方に知ってもらえるように地域の中でも開かれた場に寄付しました。


 

石川県
児童館、学校などへ

児童館に勤務しています。サポーターになる以前から、児童館に集う未就園児親子教室で「いろんなきもち日記」を毎回活用させて頂いていました。大人が自分自身の気持ちにフォーカスする、言葉にする時間を、目の前にいる人と共有しています。
*いろんなきもち日記

活動報告
・児童館に集う未就園児親子教室で紹介・自由閲覧
・近隣図書館でのボランティア活動で紹介・自由閲覧
・小学校図書ボランティア仲間に紹介し、手渡す
<今後寄贈予定>校区の小学校図書室及び中学校図書室、勤務先児童館及び学童


 

秋田県
子どもたちへ、学校へ

 

**

想い・願いをこめて、絵本をひろげてくださりありがとうございます。
絵本を通して、人とのつながりもひろがっていく様子を、嬉しく拝見しました。
サイトやほかのアイテムも繋げてくださってありがとうございます。
絵本サポーターのみなさま、受け取ってくださったみなさま、ありがとうございました!

2024年中に、第5期のプロジェクトも行う予定です。
いただいたアイデアや改善点は、これからのプロジェクト、ぷるすあるはの活動に役立てていきます。
プロボノ支援でのご意見も反映させていきます。

※第4期の絵本サポーターのプロジェクトは、公益社団法人日本フィランソロピー協会様の「誕生日寄付」でいただいたご寄付を活用しました。ありがとうございました!

関連コラム


 

第4期絵本サポーターが決まりました

 

第4期の募集を行い、1ヶ月の公募期間に、26名の方からご応募をいただきました。本当にありがとうございます。
11/6、絵本サポーターさん2023を決める話し合いを行いました。

 

みなさま、ひとりひとりからいただいたメッセージ、活用方法や応募動機、大切に受け取りました。
本当に全員にお送りしたい気持ちですが、最終的に、活用方法や動機、活動エリアや地域のバランスなども考慮して決めました。これまでにない活動エリアへのひろがりも期待しています。絵本のメッセージがひろがることが心強く、また、どのように使っていただけるか楽しみです。


今回はご縁がなかった方も多くの方にチラシ配布でご協力いただけるとのお申し出をいただきましたので(ありがとうございます!)、ぷるすあるはのチラシをお送りしました。
改めて、ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました。
絵本サポーターさんの活動レポートは3月末頃掲載予定です。

※今回のプロジェクトも、公益社団法人日本フィランソロピー協会様の「誕生日寄付」でいただいた寄付金を活用させていただきました。ありがとうございます。

発送作業は、プロボノチーム「えほつなチーム」のみなさまに手伝っていただきました。ありがとうございました。


第4回の募集について(募集は終了しています)

募集人数

およそ10名

活動内容

1) 絵本を活用します
2) 活用状況についてぷるすあるはへフィードバックを行います

絵本の活用場所や活用方法について

プロジェクトの趣旨に添う範囲で自由にご活用ください。

例えば…

・複数の子どもたち/親御さんたちが手に取れるところに置く。

例)学校(保健室、相談室、図書室、職員室など)、子ども食堂、フリースクール、子どもの居場所、児童館、保育園、子育て支援機関、医療機関、児童福祉機関、保健機関など

・子ども/親御さんに直接絵本を贈る、渡す。

・一箇所に複数冊の設置もokです。

例)3冊は子どもにプレゼント、2冊はその場に貸し出し用に設置。
学校で図書室と相談室と保健室と職員室に2冊。など。組み合わせていただいてokです。

・何人かの養護教諭でわけて複数の学校に設置、といった活用もokです。

・ご自身の勤務先や関わっている場だけでなく、どこかへ寄贈することもokです。その際には、寄贈先に絵本の設置の同意をとってください。

※使い方を具体的にイメージして、応募フォームに記入いただきます。
使途を限定する意図はなく、自由にいろんなアイデアがひろがるとよいなと思っています。ご不明点は気軽にお尋ねください。

ひとこと

「子どもたちが自分で本を買うことは難しいです。子どもたちが手にとれるように、子どもたちへ絵本を届けるのは大人の役割。いろんな大人の方が子どもたちの応援に参加してくださったら心強いなと思い、このプロジェクトを企画しました。10冊と少しまとまった数にしているのは、そこが拠点になって、地域(でなくてもよいですがそのエリア)で、広がりや繋がりのある取り組みになるように。これまので寄贈のプロジェクトは、贈りっぱなしが多かったところ、フィードバックをいただくことで双方向性の取り組みにします。そこからさらに絵本が広がることを目指します。」

スケジュール

・2023/10/2(月) -10/31(火) 「絵本サポーター」募集期間
・11/10頃 10 名を決定、応募いただいたみなさまへ結果をメールでお知らせ
・11月中 絵本サポーターへ絵本を発送
・2/29(木)まで  活用場所、活用状況をぷるすあるはへフィードバックください
・3月中 プロジェクトサイトでレポートを公開
(〜4月末 活動期間)

フィードバックとサイトでの公開について

いただいたフィードバックをもとに、絵本の活用場所、活用方法について、プロジェクトレポートをサイトで公開し、寄付者のみなさまへお礼のご報告をします。

※公開する内容は状況にあわせて個別に相談しますが、都道府県と活動領域(病院、保健室、子ども食堂など)は公表します。

「絵本サポーター」の選び方について

応募内容をもとに、ぷるすあるはスタッフと外部の協力者で話し合い決定します。全ての応募にお答えできるわけではありませんので、あらかじめご了承ください。

メンバー

・加藤雅江さん(杏林大学教授・精神保健福祉士)
・秋元恵一郎さん(東京ダルクスタッフ)
・チアキ(ぷるすあるは)
・事務局(ぷるすあるは)

報酬について

金銭的な報酬はありません。
絵本の活用に費用(交通費、送料など)がかかった場合はご負担いただきます。